健康の秘訣

からだの仕組み ミネラル不足が引き起こす危険性

からだは複雑な絡み合いで成り立っています。心臓、肝臓、胃腸、肺、腎臓などの器官のほかに血管、リンパ腺またそれ以外にも酸素が必要であれば、栄養素も必要である。

何一つ無駄などありません。

体内は小宇宙のようなもの

無数の生息する他の生命体に支えられて私たちの命は支えられています。腸内には数億数兆という微生物が生息していると言われています。

私たちのからだはある意味では他の生命体の結合体、いわゆる生命の連環のようなものです。生命の連環は常にお互いの相互作用によって成り立っています。人は食べ物から栄養素を摂取しています。タンパク質、炭水化物、脂質など人体にとって欠かすことのできないものですが、そのバランスが崩れるとそれは大きなリスクを生み出す原因にもなりかねません。からだの中にはさまざまな仕組みが形成されていて、その仕組みを理解することは今の現代医学でもすべてを解き明かすことはできません。

しかし、そのメカニズムを完全に解き明かす必要も理解する必要もなく、私たちは無意識のうちにもその複雑な仕組みの恩恵を受けて健康な日々を送ることができています。でも近年そのシステムが少しずつ変調をきたしています。それは知らず知らずの間にヒトのからだを蝕んでいます。まだはっきりした病気の症状が現れていなくとも、寝てもなかなか疲れが取れないとか、ぐっすりと眠ることができない、一日中からだがだるい、重いと感じたことはないでしょうか。それは何らかの変調のシグナルなのです。

からだの重要な仕組み

ミネラルの必要性

からだを自動車に例えるならば、心臓はエンジンのようなものです。すべての細胞を動かす原動力であり、身体の隅々に酸素を送り込み、栄養を運ぶ役割を果たしていることは言うまでもありません。しかしエンジンは燃料だけで動くと思っていては大きな間違いです。当然燃料が切れたらエンジンは動かなくなりますが、人間のからだにおいては食べ物を食べられなくなっても、その代謝エネルギーを生み出すためにケトン体代謝という働きも兼ね備えられています。ケトン体とは糖質が足りなくなったときにその代わりにからだに蓄えられた脂肪分を分解して代謝エネルギーを生み出す仕組みです。そのことにより数日食物をとれなかったからといってすぐに餓死したり、動けなくなったりはしません。

また、それと同じようにたとえ十分な燃料が供給されていたとしてもエンジンオイルが古くなったり、不足してしまうと急激に動きに変調が現れて奇音が発生したり、燃費が悪くなったり、馬力がでなくなってしまいます。要はエンジンを動かしているのは、単に燃料だけではないということです。エンジンオイルが新鮮で健全に補給されてこそ、エンジンは適正な性能を発揮できていることを忘れてはなりません。ついついオイル交換を億劫がって長い間使い続けているてもすぐに走りに異常は出なくてもエンジンの寿命を大きく縮めることにつながってしまいます。

それがヒトのからだでも同じことが起こっています。現代社会において一部を除いて空腹で我慢できないという人はあまりいません。ましてよほどのことがなければ、この日本社会で餓死する人はほとんどいません。戦後の高度経済成長によって生活水準は飛躍的に向上して、戦前、戦中であれば親を亡くしてろくに食物にもありつけなかった子供たちも数多くいましたが、現代社会であればその逆で肥満を気にして食事制限をする食習慣が一般的になってきました。まさしく飽食の時代といわれて久しくなりました。しかしその反面、食においては様々な問題が起こっています。その一つが現在普通に流通している野菜に含まれる成分の変化にあります。確かに戦前、戦中は食糧不足でろくに十分な食物を食べることができない時代がありました。しかしそのころ食していた野菜にはほぼ硝酸態窒素が含まれていませんでした。それはお金をかけて肥料を買う余裕がなく、ほとんどが野山の枯葉や枯草で堆肥を作り畑に戻すだけの栽培方法が一般的でした。またそれしか野菜を栽培する方法がありませんでした。だから農家の人にとって畑の土は何よりもの大切な資産であり、土は生きていると信じていました。確かに多くの生命体を育んでいました。また、その幾つもの微生物の働きがあって初めて作物が育つことを知っていました。

しかし、戦後急激にその栽培方法に変化がみられて、化学肥料に依存した農作物の栽培が広がり、その結果生産された野菜に多くの硝酸態窒素が含まれるようになり、その代わりにミネラルは戦前の1/5以下にまで減少したとされています。すなわち今の私たちが日ごろ食している野菜は色形は立派でも内容物はまさしくイミテーションのようなものを食べていると言えます。それですぐに内臓障害を引き起こすとか病気になるとまでは言えませんが、現代人は以前夜も数段ミネラル不足に陥っていることだけは知っておくべきです。健康のために生野菜は欠かさないともぐもぐ食べていてもそれは窒素成分と水分を食べているに過ぎないということを理解しておいてください。

食物繊維と微生物

野菜の栄養素については前項にて述べましたが、野菜には栄養供給のほかに大事な役割があります。

その一つが食物繊維です。食物繊維は様々な形でヒトのからだに大きな役割を果たしてくれます。食物繊維をしっかりととることにより、腸内環境が改善され、便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになってきていて、その重要性が注目されています。

食物繊維というとすぐに繊維質のものだけをイメージしがちですが、決してゴボウやタケノコのような繊維質のものに限られているわけではありません。オクラやメカブなどにネバネバしたものや水溶性の水に溶けてしまってサラサラした形状のものまで形状は様々です。厳密な定義で言えば「人体で消化酵素により分解されなかった食物の総体」ということになります。つまり簡単には消化されなくても腸内環境に居残ることにより腸内細菌の繁殖においてはとても重要な物質であると言えます。

その食物繊維が多く含まれる食物ベスト10

  1. 天草
  2. こんにゃく
  3. 白キクラゲ
  4. 干しワカメ
  5. 切り干し大根
  6. 干し柿
  7. いりごま
  8. 乾燥ヒジキ
  9. 昆布
  10. ゴボウ

等々様々な食物に様々な形で含まれていて体内で大きな働きをしてくれます。消化酵素で分解されなかったものは食物繊維は、腸内細菌にとっては絶好の餌になり繁殖を促し、活性が高くなります。活性が高まれば当然その働きは腸内の活動に直結し、消化吸収を促進させかつ脳内刺激物質の分泌にまで影響をもたらされると言われています。腸は第二の脳といわれるいわれであり、腸の調子が即座にやる気がでたり、けだるさで倦怠感に苛まれたりしてしまいます。

すなわち、腸内環境が体調も気分も支配しているといっても過言ではない。

合成添加物の危険性

今、スーパーやコンビニエンスストア等で販売されている食品の多くには、合成添加物が添加されている。添加物といっても各種のものがある。名前は変わっても保存料、酸化防止剤、PH調整剤、発色剤、漂白剤、合成甘味料、合成着色料等様々だ。厚生労働省の承認を得たものばかりだから基本的に健康を即座に害するものではない。しかし毒性がなく、食したからといってすぐに身体に影響を与えるものではないからといって、だから安全だというのは性急すぎる。

元来が人工合成物自体は人体にとって決してなじみがいいものではないことを頭に入れておかねばならない。添加物は、消化器系の臓器で吸収されるものではなく、分解されずに排出されるか蓄積されることになる。その量がたとえごく少量であったとしても日常の食習慣でいつも添加物入り食物を常用していれば、当然蓄積していく量も徐々に増え続けて影響力も増していく。それが腸内細菌の繁殖環境にも僅かずつでも栄養を与えることとなる。その環境閣下により、腸内細菌の繁殖数が減少していくと当然腸の吸収効率も低下していき、必要な栄養素、ミネラル分、各種ビタミンの吸収も低下して、各末梢細胞にまで十分な栄養が行き届かなくなり、それが最終的に様々な機能低下、体調不良、病気の原因になりかねないのであります。

だから直接、毒性のあるものでないから安全だと過信しすぎるのは非常に危険なことであり、慢性的なミネラル不足はやはり避けねばならない。そのためにもまず食品を選ぶときには、添加物が含まれていないものを選び、腸内細菌の生殖環境を悪化させる原因物質はとらないことが賢明でしょう。ついつい合成調味料に口が慣れてしまい、その調味料のとりこになり、逆に無添加の食品が持つ本来の味に満足できなくなっている現代人にとってはいささか物足りなくなるかもしれませんが、一旦その素材の本来の味を再発見したら素材の味自体で十分すぎるほどの味わいがあるものです。合成添加物でマヒした自分の舌をもう一度回復させて、自然の味わいを感じられる自分になることをお勧めします。

エンプティーカロリー 、玄米の健康効果がすごい

エンプティーカロリーという言葉を聞いたことはありますか?

一見その言葉通りに解釈するとカロリーがエンプティーのように聞こえてしまうかもしれませんが、それはまるで逆であり、栄養が削り落とされたカロリーだけの食物を意味しています。

例えば、真っ白な小麦粉。全粒粉ならまだしも余計なものをすべて精製した小麦粉にはグルテンの塊といってもいいほど他の栄養素が削る落とされてしまっています。

それは小麦粉だけではなく、日本人にとって切っても切れないお米も同様です。その昔は玄米をそのままで食べていたころもありましたが、今では玄米食にこだわった人は別として、一般的には精米した精白米を食べてそのお米が本来持っている栄養素のほとんどが削ぎ落されて捨てられてしまっています。

This is brown rice.

胚乳部分を残して、胚芽その他のぬか部分を削り落としたのが白米です。それではほぼ栄養素を捨てて炭水化物だけを食べているも同然です。

そのほかにもエンプティーカロリーのものがいくつかあるので上げると砂糖です。特に白糖。

白糖は大袋でもお手頃価格で手に入ります。しかしそれも黒糖からすると大切な栄養素をすべて取り除いた状態の食べものといえます。

そして最後に精製塩です。戦後、塩専売制が導入され、イオン交換膜製法という化学製法で大量生産される塩が登場し安価に食塩が提供されるようになりました。しかしその製塩法では海水に含まれた海洋ミネラルのほとんどは取り除かれてしまい、後に残った塩化ナトリウムだけの状態になってしまいます。それまでは塩田による天日塩精製か釜による膜透析等の方法でしたが出来上がった塩には豊富な海洋ミネラルであるカルシウム、マグネシウム、カリウム等のミネラル物質が豊富に含まれていました。よって今手ごろに買える精製塩は確かに安価ですが、それが慢性疾患の原因物質ともいわれています。

このように必要以上に白くなり過ぎた食物つまり白の四天王がミネラル不足を引き起こしているとも言えます。私たちのからだか知らず知らずのうちに普通の暮らしをしているだけなのに、慢性的にからだがミネラル不足に陥り、そのミネラル不足こそが前項で述べた自動車のエンジンオイル切れ寸前のエンジンでハイオクのガソリンを給油してつっぱしっているようなものなのです。

ヒトのからだにとって、確かに燃料も必要ですが、身体のきめ細かなメンテナンスとして、十分なミネラルに補充こそが、病気の原因を排除していく一番の近道だと思います。

今や私たちの食習慣では十分なミネラル補給はほぼ困難な状況に置かれていることをしっかりと認識すべきです。

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