健康の原点

ミネラル不足が体調不良の原因に

ミネラルが身体のバランスを整えている

体内の5大栄養素

ヒトのからだにとって大きく分けて日常の活動において3つの要素が必要になります。それが図にあるように熱量素、構成素、調整素の3つです。それはすべてが絶妙に絡み合って成り立っています。

そもそも私たちのからだはどのようにできているかというと、主な物質として5大栄養素からできています。それが炭水化物、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンです。それが相互に働きあい、助け合ってエネルギーを生み出し、また骨や内臓の働きを調整したり、組織細胞全体の働きを調整しあっています。逆に言えば、どれ一つ欠けても身体は正常に働いてはくれません。運動をつかさどる運動代謝エネルギー、免疫力を向上させる力、組織を修復、再生する力など様々な機能を相互に作用しあうことにより果たしてくれています。

しかしそれ自体のバランスを崩してしまうと体調不良の原因となってしまい、病気の原因物質を生み出すことにもなりかねません。本来、炭水化物は体内で分解されて糖質と食物繊維になります。その時に生成された糖質こそがエネルギー源になり、運動エネルギーとして筋肉の収縮を行うエネルギー源になったり、疲労物質を取り除いたりしてくれています。しかし日頃の食生活において、その炭水化物を摂りすぎると今度は分解した糖質が代謝エネルギーに変換され切れずに血液中に溶けだして、血糖値を急激に上昇させることにもなります。

それがいわゆる糖尿病です。糖尿病になってしまうと知らず知らずのうちに血管がもろくなり、血管自体を傷つけてしまい、それが進行すると脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことにもなりかねません。血管が傷つけば、そこにコレステロールが蓄積し、プラークが発生してそれが血流によって破裂すると脳梗塞を引き起こすということがわかっています。また眼球の毛細血管が傷つくと網膜に異常をきたして緑内障を引き起こして視力が低下しまうこともあります。糖尿病が重症化するとケトアシドーシスを引き起こす。ケトアシドーシスの最も一般的な原因は、インスリンの欠乏であります。血流にインスリンが不足すると、脂肪組織から脂肪酸が異常に放出され、これがケトン値の急激な異常生成の原因となる。

またタンパク質の摂りすぎの場合も同じように身体に弊害をもたらします。ヒトのからだのほとんどはタンパク質からできているといっても過言ではありません。また脳細胞もタンパク質からできていて脳の機能をつかさどっているのもまたタンパク質です。脳細胞がそれぞれの神経細胞に情報を伝達する役目をするのが神経伝達物質です。
神経伝達物質をつくるにもタンパク質の構成成分である必須アミノ酸です。
タンパク質が不足すると、神経伝達がうまく伝わらず脳の反応が遅れ、記憶力や集中力の低下を招きます。また必須アミノ酸と呼ばれるものは体内では生成されることはなく、すべて食事によって取り込まなければなりません。

しかしそんなからだにとって大切な要素であるタンパク質も摂りすぎると糖質同様にさまざまな問題を引き起こすことにもなりかねません。余剰に摂取したタンパク質を体外に排出するために腎臓機能に大きな負担を与えてしまいます。そのために腎臓病や尿道結石を引き起こす原因にもなってしまいます。また代謝されるエネルギーと摂取する食物バランスが崩れると摂取総カロリーが常にオーバーになると肥満の原因になり、心臓負担が増大し、高血圧症、内臓疾患の原因にもなってしまいます。

肥満は、内臓脂肪をも増加させていきます。脂肪は大きく分けて体脂肪と中性脂肪に分けられます。また体脂肪にも内臓脂肪と皮下脂肪の二つがあり、内臓脂肪は時に健康への影響が大きいと言われています。それもやはり食習慣に由来する部分が多く、油っこいものや動物性脂肪の摂りすぎなどから起因することが多いです。

そのために体脂肪を減らすにはまず、適度な運動を継続すること。暴飲暴食をしないことです。それもやはり継続は力なり、付け焼刃のように気まぐれに行っても効果は期待できません。しっかりと生活習慣に取り組んで毎日ないしは週に数回はジョギングをするとか朝には体操を欠かさないという習慣が最も大切です。また手軽におこなえる運動に呼吸法があります。腹式呼吸をお勧めします。胸の鎖骨迄大きく肺を膨らませて4秒、そして横隔膜を思いっきり動かして7秒で静かにゆっくりと口から息を吐く、その呼吸法をしっかりと身に着けていると内臓脂肪がみるみるうちに減少していきます。いつも使わなかった内臓筋肉がしっかりと活動すると同時に肺の活動範囲が広がることにより一度に吸収できる酸素摂取量も増大して、各末梢細胞に送り込まれる新鮮な酸素量もしっかりと供給されて末梢細胞が活性していきます。

4秒息を吸い込み、7秒でゆっくりと吐く腹式呼吸法

糖質の分解が体内のミネラルを消耗する

炭水化物、タンパク質の摂りすぎ、特にエンプティーカロリー(栄養素が少なくカロリーだけが高い食物)はその時に分解過程で代謝エネルギーに変える時にさまざまな弊害を引き起こしてしまいます。特に糖分がその代表選手です。近年スイーツ好きな人を多く見受けます。甘いものには目がないとケーキやドーナッツ、スナック菓子など身の回りには誘惑が至りところにあり、ついつい目移りしてしまいます。しかしその甘い食べものと生成された小麦粉製品に大きな落とし穴があることをスイーツ好きの人はどれだけ知っているでしょうか?

先に述べたようなエンプティーカロリーの代表選手の甘いお菓子を食べるとその時に本来分解に必要なミネラル分がほとんど含まれていないために、体内にあるミネラル分を使って、エネルギー代謝を行っているのです。

現代人はただでも体内が慢性的なミネラル不足のところに、甘いものが大好きだといつも常食のように食べているとミネラル不足は加速化されてしまいます。本来食物にはそれを体内で分解するときに必要な栄養素つまりミネラル成分もそこに含まれていて昔から普通に食べている分には、大きな問題もありませんでした。しかし最近のお菓子ではそうはいきません。製造コストの削減も手伝って、多くの白糖が使われています。その量は普通の人が想像している以上に多く使用されており、また小麦粉も食味のいい、クセのない小麦粉を使用しているのがほとんどで、本来持つ食物のミネラル成分をすべて削り落ちしたものばかりでつくられています。確かに舌の乗せたときにとろけるような味わいがたまらないという人にとっては最高に美味しい食べ物なのですが、その大量にそれを摂取すると体内から相当量のミネラル成分を消費して、分解吸収されていきます。そのために体内にはミネラルはどんどんと減少する一方で、大量に分解された糖質が増えていってしまいます。それこそがエンプティーカロリーの危険性だと言えます。それを常に食べ続けていれば、体内がどのような状態になっていくかはいうまでもありません。それを続けているとメタボシンドロームに陥っていくか、ミネラル不足で内臓機能障害を引き起こすか、さもなければ血中の血糖値の急上昇によるケトアシドーシスになりかねません。

ミネラル不足が体調不良を引き起こす原因

成人病の原因はここ

上記のイラストのように運動不足、肥満、加齢、過食、ストレスなど、私たちの日常生活においてごく当たり前のように病気の原因となる要素に囲まれて暮らしているようなものです。

しかし私たちはだれしもいつまでも健康でいたいと願うのは当たり前のこと。好き好んで病気になりたいと思う人はいないと思います。まして寝たきりになって人の手を煩わしてまで生きていたくないと考える人はいても、やはり生涯元気でいたいと願うのが人間です。

今からでも遅くはありません。上に上げた5つの要素に気を付けて、いつまでも病気に悩まされることなく、元気な生活を送るために生活習慣を変えてみましょう。まだ若いから私は大丈夫、しっかり運動しているから安心、リラクゼーションにはこころがけていると思っているあなたへ。どれか一つでも気になることがあれば今日からでもいいからそれを解決する道を選んでください。普通に生きていくってすごく当たり前のようでいても普通に元気でいられるとは限りません。時に現代社会では何らかのストレスに囲まれて生きているようなものです。一切不安や悩みなど感じたことがないという人はいないはずです。またついついてストレス発散のためにと暴飲暴食をしてしまったとか、今日は疲れたから寝て過ごそうと考えているあなた。

昔から医食同源ということがあります。食べることはすなわち医療の原点です。まず適度な運動、健康的な食習慣、適度な休息をとって体調管理を行うようにしてください。何もしないでこのままでいれば必ずと言っていいほど、あなたは病気の原因を作り出していることを忘れてはならないのです。

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