健康の秘訣

ミネラル不足が引き起こす体調不良とその原因

人は炭水化物やタンパク質が足りなくなると空腹を感じ、空腹を満たすために食欲が増して食事をとるでしょう。また体内の水分が足りなくなれば、誰でものどが渇き、のどを潤すために水を飲みたくなるでしょう。

しかしミネラルやビタミンはそういうわけには行けません。それらが欠乏しても自覚症状に現れるのは相当症状が進行してからです。ほとんどの人はそれに気づくことなく普通に生活して日常を過ごしています。だから自分自身でそれを感じ始めたときには、それは深刻な事態に陥っていった時のこと。

もしかしてあなたもミネラル不足になっているかも

最近からだがだるいと感じたことはありませんか?

普段あまり意識することがなくても、さまざまな生命活動を支えてくれているミネラル。その中でも、現代人の心身の健康のために欠かせないものが皆さんよく耳にするのがカルシウム、鉄分、などのミネラル分、それに各種のビタミン類だと思います。

しかし本来ミネラルとは約100種類もあり、糖質、脂質、タンパク質、ビタミンと並ぶ五大栄養素のひとつです。ミネラル分にはそれぞれの働きがあり、骨や歯を作るカルシウム、血液を作る鉄分、タンパク質の合成やエネルギー代謝に欠かせないマグネシウム、免疫を司り生殖機能や皮膚・目の健康にも必須の亜鉛などの16種類がヒトにとって不可欠なミネラルを必須ミネラルと呼び、人間の体内では生成することのできない要素です。

ミネラルとは人の体中に存在する微量の無機質の金属のことです。しかしそのミネラルは体外から取り込まねばならず、そのほとんどが食物から摂取されます。その内もっとも多くかつ重要なものはご存じの鉄分です。鉄をはじめとするミネラルは人体の中でさまざまなホルモンなどを合成するのに必要な物質なのです。

ミネラルは本来体内では合成できないため、ヒトはミネラルを食事から摂取する必要があるのですが、現代人の食事はミネラル不足に陥りやすい傾向があります。ミネラルが欠乏していくと様々な症状が現れてきます。

  • 朝起きるのがつらい
  • めまい、立ち眩みがする
  • 頭痛
  • からだがいつもだるいなどの倦怠感

などの症状が現れると要注意です。それはあなたのからだがミネラル不足しているシグナルかもしれません。

必須ミネラルが豊富な食材

亜鉛:牡蠣、豚レバー、牛もも赤身肉、油揚げ、納豆
カルシウム:木綿豆腐、いわしの丸干し、小松菜、チーズ
マグネシウム:蕎麦(乾麺)、乾燥わかめ、あさり
鉄分:小松菜、切り干し大根、レバー、あさり、海藻

”私はしっかりと野菜も摂っているし、お肉も卵もしっかり摂っている”というあなた。要注意です!

マグネシウムの力

あまり意識していない重要な必須ミネラルの一つにマグネシウムがあることをご存じでしょうか。

マグネシウムは天然の精神安定剤、自然の便通改善剤とも呼ばれています。そんな優れもののマグネシウムも近年、食の欧米化が進み、また今流通している野菜の栄養素の含有率が低下し、またあなたを取り巻く様々な社会的環境ストレスなどの影響で、現代人のほとんどがミネラル欠乏に陥っていると言われています。

マグネシウム不足を放置していると大変な事態に

ミネラル不足の初期の症状は、先に述べたような日常生活で起こる何気ないことがほとんどであり、時には気分的なことだったのかと思うくらいにそれは消え失せることがります。

しかし、ミネラル、ビタミン不足が慢性化していると症状も簡単に解消されることはなくなっていきますのでご注意ください。

ミネラル不足が進行していくと各内臓の機能が正常に働かなくなってきます。また血行不良に伴って栄養分が各細胞、臓器に送られなくなったり、血液成分が減少することによりトランスポーター役の減少でからだの隅々に運ばれるべき栄養素が十分に各末梢細胞に行き渡らなくなったりします。

それは手足の冷えだけに留まらず、身体の末端のしびれ、血行不良による神経麻痺などを引き起こすことにもなりかねません。

また脳細胞においては、ヘモグロビンが減少すると十分な酸素が脳に行き渡らなくなって脳機能の低下にもなりかねません。ミネラルはいたるところで機能を補う働きをしているのです。

  1. 骨粗しょう症 骨はカルシウムのほかにマグネシウムがその組成形成において重要な働きをしています。体内に十分なカルシウムやマグネシウムが存在するときには、骨芽細胞を活性化させて骨を強化させる働きを示し、一旦体内のマグネシウムが欠乏すると骨の破骨細胞が活発になり、カルシウムと一緒にマグネシウムを体内に放出させてからだにおけるミネラルの調整をしてくれます。
  2. 貧血症 マグネシウムが不足気味になると最初に起こるのが貧血症です。鉄分と同じようにマグネシウムが不足すると、血流量や血圧の低下により脳が酸素不足になり、脳の活動が低下していきます。また筋肉のけいれんなどを引き起こすこともあります。
  3. 心筋梗塞 マグネシウム不足は、内臓のうち、循環器系の疾患を起こすこともあります。また生活習慣病である糖尿病を発症させたり腸内機能を低下させ、便秘などにつながります。
  4. 動脈硬化 血液の粘り気が強くなり、血流が悪くなることもあります。そのことにより動脈硬化を引き起こし、深刻な事態に陥りこともあります。
  5. 不整脈 各筋肉組織の収縮運動を制御しているのもタンパク質が筋肉になるための補助的機能にもマグネシウムが大きくかかわっており、身体全体の運動を支えるために足腰の筋肉の収縮を円滑に補うためにはマグネシウムの働きが不可欠となります。そんな収縮運動の不順が不整脈を引き起こす原因に馬ります。

食生活を変える

減塩生活をしているあなたに忍び寄る危険

コロナウィルスの感染対策で自宅療養、外出自粛などで”おうち時間”を強いられている人も少なくはないともいます。コロナ禍で健康的な生活を意識する人も多いかと思います。しかし健康意識の高まりの中で過度な減塩生活をしている人が増えていいるのも確かです。その結果として、現生活によって海洋のミネラルが不足し、疲れやすくなっている人が増えています。それどころか、不調を訴える人も少なくありません。

本来、人間のからだにとって塩とは、海のミネラルそのものであり、理想的な形でヒトにミネラルを供給される源であり、大切な栄養素の塊のようなものです。しかし近年、病院の医師も栄養士も口をそろえて塩分の摂り過ぎを敵視してきました。そのために減塩生活こそが健康になる基本であるかのように言われてきました。しかしそこに大きな落とし穴があったのです。

減塩生活のために塩に含まれた様々なミネラル分が不足してきています。もちろん市販の精製塩は健康にいいとは言えません。それはなぜかというと塩化ナトリウム純度99%だからなのです。海の水にはさまざまなヒトのからだに必要なミネラルが溶け込んでいます。しかしその大切なミネラル分が製塩過程ですべて取り除かれてしまったからです。海水には塩化ナトリウムのほかにもカルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、イオウなどのほかにもモリブデン、亜鉛、銅、マンガンなどの微量元素が含まれていて、それは生き物の生命活動にとってとっても大きな働きをしてくれています。

しかしその減塩生活は、塩というものをひとくくりにして塩分は敵だとでも言わんばかりに栄養指導され続けてきました。そのために現代人のほとんどは近年減塩生活の影響でミネラル不足になってしまったといっても過言ではありません。そのためにあなたのからだには深刻なミネラル不足が忍び込む結果になってしまっています。しかしその減塩ブームの陰で減塩の危険性を唱える人は僅かであり、そのことを知る人もまた未だほんの一握りであります。よって今でもスーパーやコンビニエンスストアでは減塩味噌、減塩醤油、減塩ポテトチップスが所狭しと並べられています。塩分は高血圧症を引き起こすと言われています。しかしその昔は、塩はお金と同じくらいに重宝されてきたし、元気の源とされてもきました。塩をもっと見つめなおさねばならない時が来たと思います。

減塩生活がもたらす弊害は、はるかに塩を摂ることからするとほんのわずかなものであり、静かにあなたに忍び寄る深刻なミネラル不足からすればどれほど微細なものであるか知ることが必要なのです。

ミネラルがあなたに元気を与える

前項で述べたように日本人のほとんどがミネラル不足に陥っているのが現状です。

ミネラルとはヒトのからだにとってはなくてはならない栄養素です。しかしミネラルの摂取で必要なのはあくまでもその一つ一つのバランスこそが必要なのです。カルシウムが足りないと思ってドラッグストアでカルシウム補給のサプリメントを服用していても逆効果です。カルシウムだけではからだに吸収されるのはほんのわずかであり、骨やその他の細胞組織の形成の役割を果たすためには、他のミネラルと共に摂取しなければなりません。元来カルシウムは水に溶けずらくカルシウムの単体摂取では体外にほとんどが排出されて、またカルシウムの半分くらいの量のマグネシウムやケイ素が体内に取り込まれなければ、カルシウムの効率的に補給することはできません。また鉄分も同じで錆びたくぎをなめていてもからだにはほとんど吸収さえないどころか血液に取り込まれることはありません。鉄分も酸化鉄の形ではなく、植物に一旦吸収された状態でなくてはならなく、ホウレンソウやレバーといった鉄分の多い食物をしっかりと摂らないと造血効果を期待することにはならないのであります。

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